◆ 見た目を裏切る実射性能

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 去年の5月、マルフェス・オンラインで発表されてから約1年。
 やっと発売された固定スライド・ガスガンのLCP
 このモデルはサブ・コンパクトよりもさらに小型のポケットピストル。
 その中でもこのLCPは薄さにこだわってて、その後の薄型ピストルの走りとなったモデルだ。

 今回、マルイは新機軸シリーズ、固定スライドコンパクトガンの第一弾としてこのモデルを選んできた。
 なんで今更固定スライドガスガンなのか?
と思ったが、意外や意外。
 この銃は一言で言うと「見た目を裏切る実射性能」だ。
 今回はこの新機軸シリーズであるブランニューモデル、スタームルガー・LCPをレビューをしていこうと思う。
 
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東京マルイ LCP

サマリー

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 サバゲー暗黒時代(1980年代後半〜90年代前半)はゲーム実用レベルのハンドガンは固定スライドがデフォだったが、最近のハンドガンはガスブロが主流。
 現在、固定スライド・ハンドガンでゲームに使えそうなのはSOCOM Mk23やSⅡSのなど一部の製品に限られてる。
 東京マルイはいくつかの固定スライドモデルをリリースしてたが、SOCOMとLCP以外はカタログ落ちしてしまった。
 常時マルイのサイトを確認してるわけじゃ無いので不確実やけど、たぶんセンチメーターマスターがカタログ落ちしたのはこの1年くらいやと思う。
 現在、マルイの固定ガスガンはSOCOMとLCPだけになってる。

パッケージング

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 巷ではこのLCPの箱が小さいと評判だが、マルゼン・ワルサーPPK/Sの方がずっと小さかったりする。

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 ちなみに銃本体の比較はこんな感じ。
 つまり、いつも言ってるがマルイのパッケージは演出優先で無駄にデカいんよね。
 だからどうだ?っていうんだが、箱の保存が大変なんでもうちょっとなんとかして欲しい…

内装

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 とはいえ、マルイにしてはシンプルなパッケージング内装だ。
 でも、運送屋さんのためにももう少しコンパクトにできないんかな?

箱出し

本体外観

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 箱から出してみると一番印象に残るのはその本体の薄さだ。
 測ってみるとスライドの厚みは19ミリしかない。グリップ上部は18ミリ程度。
 ちなみにさっき比較に出したワルサーPPK/Sのスライドは厚さ24.2ミリ、グリップ上部は31.6ミリある。

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 実銃はグリップ上部にLUGERのロゴがあるんやけど、マルイのモデルはつるぺた状態。
  →実銃の画像はこちら

 グリップのメダリオン的トレードマークもTMマーク(東京マルイマーク)なのでちょっと興醒めする。
 ライセンスはコストに跳ね返るからやろうけど、ロゴを入れずにライセンス逃れ、というのは中華ガン的手法でイマイチな感じ。
 特にグリップのLUGERのロゴはインパクトのある部分なのでなんとかしてほしかった。

マズル

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 マズルの外観で目立つのは黄金に輝く(笑)インナーバレル!
 本体のサイズがサイズなんで、ギリギリまで伸ばしたいのはわかる。
 けどこのインナーバレルは興醒めやね。
 本格的にするなら黒染めをした方がいいけど、マーカーで塗るだけでもかなり違うと思うよ。

スライド部分

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 スライドしないのにスライドと呼ぶ固定スライドの怪…😅
 廃莢ポートの下にはLCPのロゴが入っている。
 LCPはLightweight Compact Pistolの頭文字を取ったネーミングなので、ライセンスから外れるんやろう…たぶん…
 右サイドは内部機構の都合で凹凸がしっかり再現できず、銀玉鉄砲的造形になっている。

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 スライド後ろ側には5本のセレーションとスライドストップがある。
 この製品はこのスライドストップをマニュアルセーフティに割り当てている。
 固定スライドなのでスライドストップは機能しなくてもいいし、場所がガバ系のサムセーフティに近いのでけっこう実用的だ。
 ちなみに実銃のスライドストップはメンテナンスの時のストッパーで、弾切れのお知らせ機能は無い。

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 右側はチェンバーカバー、エキストラクタがモールド処理されていて、のっぺりしていて若干の興醒めポイント。

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 でも、一通り表現はされているようで、チェンバーの装弾確認用の隙間もなんとなく表現されている。
 フレームのコーションテキスト刻印下のマルイ刻印は安定の存在感。
 消したくても表面がシボ加工されているのでオレの技術ではムリぽ…

サイト

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 サイトは簡易的なチンケなオープンサイトやけど、構えてみると意外と使いやすい。
 これはフロントサイトの幅が十分あるおかげだと思う。
 ミリガバのサイトより速射性があると思う。

グリップ部分

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 グリップは残念ポイントのなんちゃってルガーマーク以外はいい造形だと思う。
 流石にグリップサイズは手の小さな人でも小指が余るサイズやけど、リコイルのないこの銃なら問題ない。

ハンマー部分

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 この銃の残念ポイントの一つのハンマー部分。
 この銃のハンマーはスパーレス(コッキング用の突起がない)ので割り切ったのかもしれんが、ハンマーの造形がスライド、フレームで別れてしまってるのがおもちゃっぽさ全開の原因。
 これはプラ板でも貼って修正するといい感じになるかもしれない。

マガジン 

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 マガジンはガスブロとは全く違う構造。

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 これは古い時代のウエスタンアームズ製品を知ってる人には見覚えがある形状だと思う。
 この当時、スライド固定式ガスガンには大まかに2つの方式があって、トリガーとバレルが連動して給弾するMGCを中心としたグループの構造。
 もう一つはバレルは固定した状態でマガジンの給弾機構をトリガーで動かすシステム。
 このLCPはウエスタンアームズと同様のシステム。

 マガジンは当初自重落下しなかったけど、使っていくうちにわりと自重落下するようになった。

参考

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 上の写真は30年前のウエスタンアームズのS&W M6906。
 この銃は当時のMGCの製品よりも集弾性が良かった。

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 その理由はこのマガジンの給弾システム。
 この真鍮パーツがトリガーと連動する給弾システムによりバレルを固定できるので、バレルを動かして給弾するMGCよりも命中精度が出しやすかった。

サイズ比較

 小ささが特徴のLCPなので、手持ちのサブコンパクトとサイズの比較してみた。

.vs M6906

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 手持ちのコンパクト&固定スライドということで30年前のWA M6906
 流石にM6906は9パラ・ダブルカラムの銃なので、.38口径のLCPの方が圧倒的にコンパクトだった。
 使い勝手派M6906の方が圧倒的に普通だが…

.vs PPK/S

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 パッケージの項でも出てきたが、PPK/Sとの比較はLCPの方が一回り以上小さい。
 横から見た目以上に厚みは全然LCPの方が薄い。

.vs G26

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 マルイのサブコンパクトといえばこれまではG26だったが、9ミリダブルカラムということで勝負にならん。
 PPK/Sよりも大柄だ。

.vs P99C

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 マルゼンのP99コンパクトは大体g26と似たサイズ感。
 なのでLCPの圧勝。

.vs 380オート

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 これが手持ちのサブコンパクトでは本命。
 380オートだ。
 口径が同じでシングルカラムなのは同じだが、やっぱり最新ポリマーフレームは鉄フレームよりコンパクト設計には有利やね。

実射レビュー

初速

 今回、デフォルトでは固定ホップ(内部はいじれるらしい)なので、ガスを替えて比較してみた。
  • HFC134a:現在、ガスガン用として標準的に使用されている。
  • HFC152a:主にエアダスターに使用されているガス。ライラクスのハイバレットの中身がこれ。
 というのも、YouTubeのレベルアップサバゲーで大門団長が「固定スライドではハイバレットの方が初速が出る傾向」と言ってたからだ。
 自分ではそう言った実感は今までなかったので試してみた。
 結論から言うとあまり変わらん、と言うのが実感。
 ただ、ガスブロより連射しての初速低下が低い感覚はあった。

HFC134a(サンダーシュート)

lcp-134-t
lcp-134-g
【リザルト】
・最大値:60.99 最小値:55.80 差分:5.19
・平均値:58.32 標準偏差:1.2737
・マグ温度:-6.5℃
 サイズがサイズなので初速こそは55~60程度と低めだが、固定スライドなので安定はしている。
 マガジンの装弾数が10発なので、途中のリロードで一度マグ温度は計測してるけど、試射はそのまま継続した。
 マガジンの冷え方はこの間レビューしたAM.45と同程度。
 固定スライドとはいえ、マガジン容量も小さいので同じぐらいは冷えるみたいやね。

HFC152a(ハイバレット)

lcp-152-t
lcp-152-g
【リザルト】
・最大値:60.92 最小値:55.56 差分:5.36
・平均値:58.06 標準偏差:1.50997
・マグ温度:-5.9℃
 団長とお言葉とは裏腹に、たいして変わらん結果になった。
 どの数値もほぼ同じで誤差範囲内。

 試しに固定スライドのWA M6906でも試してみたけど、そちらはむしろサンダーシュートの方が初速が出てたので、団長の意見を裏付けられんかったが、また条件を変えて試してみたい。

集弾性 

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【試射環境】
  • 室内5m
  • マルイバイオ弾0.20g
  • レストなし・両手撃ち
 集弾性についてはちょっと左に偏ってるけど、グルーピング自体はかなり良い。
 バレルの位置とサイトを調整をしてやればもっと撃ちやすくなると思うし、集弾性も上がると思う。
 ズレたサイトを狙い越しするのは苦手なんよ。

 この銃はかなりトリガープルが重い。
 精密射撃を片手ですると右に引っ張られてしまう。
 トリガープルの重さだけならなんとか対応できるけど、シアが切れる時に右にブレるのは自分の技量ではどうしようもない。

まとめ

☆ この銃の推し!
  • コンパクトボディ
  • 良好な燃費
  • サイズを超えた集弾性
  • 使いやすいマニュアルセーフティ
  • 小気味良い撃ち味
  • 固定スライドならではの静音性
★ この銃の引き…
  • RUGERのロゴが欲しい
  • チェンバー周りの造形ののっぺり感
  • ハンマー周りのおもちゃ感
  • SOCOMのようにコッキング操作をできるようにして欲しかった
  • 黄金に輝くインナーバレル
  • マズルアタッチメントが欲しい
 この銃は見た目に萌えポイントは少ないんやけど、実際に撃ってみると撃ち味も小気味よく、集弾性もいい。
 インドアなら性能的には十分メインアームにもできるけど、装弾数10発はファイアパワーが足りない。
 マガジンが小型軽量とは言っても5本持っても50発なのは、一般的なガスブロの2マグ分なので、やっぱバックアップ用かな?
 BB弾の装弾もガスブロと違うので、ゲーム中にローダーでクイックロードするのも難しそうやし…

 とはいえ、LCPの出来がけっこういいので、380ボディガードも期待大やね!

 でゎでゎ