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 東京マルイからV10ウルトラコンパクトのブラックモデルが登場した。
 基本性能はシルバーモデルと同じだと思うが、たぶん多くの人がブラックモデルを望んでたと思う。
 シルバーモデルの初回ロットはスライド割れのトラブルが相次いだが、その対策がきっちりなされて対応してくれるのがマルイの良いところ。
 ブラックモデルはシルバーモデルのトラブル潰しをしてからリリースされたと思う。

*2021.12.14.初速データ追記

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東京マルイ V10ウルトラコンパクト ブラック

サマリー

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 最近の東京マルイはブラック以外のモデルを先発リリース。
 その後ブラックモデルをリリースする流れになっている。

 以前はブラックモデルを出した後、カラーバリエーションとして他のカラーを発売していたけど、最近は大体ブラックモデルが後発だ。
 そうすると「なんや、単なる色替えでお茶を濁したな」と揶揄される。
 でもブラック以外を先行リリースすれば、必ず「ブラックモデルを」との声が出てくるので、それをリリースすれば「マルイは要望に応えてくれた」となる。

 まあ、深読みはそのくらいにして、箱出ししてレビューしていこうと思う。

箱出し

パッケージング

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 箱絵がなめし革のバックにV10本体の意匠だったが、内装もそれと同じイメージで仕上げてある。
 箱なんてどうでも良いとはいうものの、相変わらずセンスはいいと思う。

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 蓋箱の裏には説明書などの書類一式。

全体外観

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 本体、マガジン以外にマイクロプロサイト用のマウントが同梱されている。
 従来品ならともかく、今後発売するマルイハンドガンにはマウント同梱が正しい販売法だと思う。

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 ぱっと見はけっこうずんぐりむっくりな印象。
 たぶんそれはこのフィンガーチャネル付きのグリップのせいだと思う。

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 右側にセーフティはない。

スライド前部

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 各種刻印はキレイに入っている。
 サイト、スライド各部のエッジもシャープだ。
 傷のように見えるのは傷ではなく油だ。

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 スライド上部はエイミング時の反射防止でざらついた表面処理。サイドは艶消しのスムーズな表面で質感を変えてある。

バレルポート

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 V10のネーミング由来の5×2のポートは奥に黒染めのインナーバレルが見える。
 ここがこの銃の最大のチャームポイントなので力が入ってる。

マズル

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 マズルにはライフリングの造形がしてある。
 インナーバレルが黒染めされているので目立たなくて良い。
 スライドのエッジもシャープでなかなか良い。

スライド後部

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 スライド後部はコッキング用のセレーションがシャープに再現されている。
 サイトはNOVAK社の正式ライセンスを受けているのでちゃんと刻印が入っている。

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 ノバックはオープンサイトの中では一番サイティングしやすいと思う。
 自分的にはこれが付いてるならダットサイトはいらんかな?

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 リングハンマーもいい感じで仕上がってる。
 最近はストライカー流行りなのでハンマー式はマイノリティーと化しつつあるけど、個人的にはハンマー式の方が好きだ。
 この辺はいまだにMT車に乗ってるようなアナクロ趣味なのかもしれんが…

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 ファイアリングピンの再現もしてあるのは芸が細かい。
 この部分は割と省略されたり、ブリーチ固定ボルトで代用されることが多い。

トリガー

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 トリガーはスリーホールタイプ。
 昔は競技用だったけど、最近はMEUなどミリタリーモデルでもよく使われている。

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 トリガーガードはキレイにパーティングラインが処理されている。
 トリガー全面には滑り止めのセレーション加工がされている。
 個人的にはこの間入手したAM.45のトリガーが好きなので、それに換装できればありがたいかな?
 できるかどうかはわからんが、このトリガー自体もフィールは悪くない。

グリップ

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 グリップはHOGUE風。
 見た目はラバーっぽいけど樹脂製だ。

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  実銃だとこのサイズで45ACP弾を発射するので、リコイルを抑えるには有効かもしれないこのグリップだが、個人的にはあまり好きでない。
 ちょっと太すぎるのと、フィンガーチャネルが指に合わない。
 なので近々グリップパネルは変更しようと思う。


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 マガジン挿入口はわずかに広げられている。
 この辺りはスプリングフィールドらしい。

通常分解

外しにくいスライドストップ

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 ガバ系の通常分解はどれも大体同じで、最初にスライドストップを外すんだが、これがかなり固い!
 スライドをこのポジションにするとスライドストップのスピンドルのテンションのせいで右から軸を押してもなかなか動かない。

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 対策としては通常のポジションでテンションがかかってない状態で右から軸を押す。
 すると少しだけスライドストップが浮くので、そうなってからスライドを分解ポジションに動かすとなんとか外せる。
 何度か分解すればだんだんやりやすくなるかもだが、新品だと本当に分解しづらい。

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 これが分解した状態。

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 φ15ミリの新型ブローバックエンジンでシャープなリコイルが楽しめる。
 サイズ的にデトニクスと近いが、エンジンが違うせいもありV10の方がリコイルは強い。

ホップアップ調整

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 残念ながらホップアップ調整は従来通りの分解が必要なもの。
 なのに通常分解がめんどうなのはちょっとツラい。
 写真のホップアップポジションは箱出し状態で、矢印の突起が6時方向に来てるのが大体真ん中ですね。
 この突起が左に行くとホップ弱、右で強です。

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 チェンバーカバーにはアモの刻印とコーションマーキングが施されている。
 けっこう芸が細かい。

実射

初速

(2021.12.14.初速データ追記:2021.5.4.計測)
【計測データ】
  • 使用弾:東京マルイバイオ弾 0.20g
  • 試用ガス:サンダーシュートHFC134a

Non-Hop

v10_nonhop-t
v10_nonhop-g
  • 最大値:62.51m/s
  • 最小値:58.38m/s
  • 平均値:60.55m/s
  • 標準偏差:1.26786
 バレルが短い割に弾速はよく出てる。
 平均値60m/sは標準的。
 初速のバラつきを示す標準偏差が1.26もガスブロとしては安定している。
 野外野戦だと心もとないけど、CQBフィールドなら十分使い物になる。

Full-Hop

v10_fullhop-t
v10_fullhop-g
  • 最大値:65.47m/s
  • 最小値:60.48m/s
  • 平均値:62.66m/s
  • 標準偏差:1.42295
 ガスブロにありがちなフルホップだと初速が高くなる、というヤツだ。
 電動ガンの流速チューンに似た現象かもしれない。
 でも標準偏差はノンホップより若干悪くて、これはチャンバーパッキンのなじみが出てないせいかもしれない。

Mid-Hop

v10_midhop-t
v10_midhop-g
  • 最大値:64.82m/s
  • 最小値:60.85m/s
  • 平均値:62.84m/s
  • 標準偏差:1.01905
 だいたい5~8mで6時照準になるくらいに合わせた。
 初速はノンホップと同じくらい。
 標準偏差は一番良いけど、これは一番最後に計測したのでチャンバーパッキンが馴染んて来たのかもしれない。

集弾性

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 グルーピングについては、シルバーモデルと同様に下着弾気味…

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 これは設計上の問題で、リコイルスプリングにバレルが引っ張られてるせいだ。
 リコイルスプリングがない状態ならアウターバレルとスライドのチリは均等になる。
 でもリコイルスプリングをセットするとこうなる。
 上着弾より下着弾の方が扱いづらいので改善したいが、良い方法が思いつかない。
 手っ取り早いのはリアサイトをハイトの高い物に換えて、射線ごと上にするか、ダットサイトを載せて調整してしまうかだ。
 ゲーム使用ならホップアップで調整してしまっても良いかもしんない。

まとめ

☆この銃の推し!

  1. 外装表現の質感の高さ
  2. 見やすいNovacサイト
  3. 新型エンジンによる小気味良いリコイル
  4. 気持ちのいいトリガーフィール
  5. キレイに処理されているパーティングライン

★この銃の引き…

  1. 下着弾気味の集弾性
  2. シングルカラムのメリットを消す太めのグリップ
  3. アンビ非対応のコントロール系
  4. スプリングフィールドの刻印がない
  5. 調整しづらいホップアップダイヤル
 自分としては直前に買ったAM.45のグリップの方が手に馴染むし、トリガーフィールもいい。
 リコイルはV10の方が強いが、比べなければAM.45も十分いいリコイルだ。
 なので、ベースモデルのデトニクスが欲しくなる、という副作用(ビョーキともいう)を発症して困っている。
 でも実際、サブコンパクトをゲームに持ち出すならG26で性能、使いやすさともに十分というのがツラいところ…

 でゎでゎ