少し前の投稿『スコープ選び』の最後で書いた落とし穴とは何か。

 それはVSR-10のレールにスコープが乗らんかった!ってこと。

 VSR-10 Gスペックは最初から20mmレールが標準装備されてるのがウリの一つ。
 だから、スコープとマウントを買って来たらポン付けできると思ってたのだが、そこのマルイの落とし穴があった…
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※内容は多分に筆者の主観が入っています。
 長らくエアガン業界から離れていたせいもあり、現在の状況とは符合しない記述もあるかとは思いますが、『こんなアホなことも考えているヤツがいるんやなぁ』ぐらいのナマ暖かい目で見ていただけるとありがたいです。

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◆ B級玩具メーカーだった東京マルイ
 最近サバゲを始めた人は知らないと思うが、東京マルイがエアソフトガン業界に参入してきたのは25年ほど前だ。
 それまではモデルガンからの流れでMGCコクサイが業界に君臨。
 その後、バトルマスターで一世を風靡したJACアサヒ、中堅どころにマルシンマルゼンなど、モデルガン、エアガン専業メーカーが業界を構成していた。
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 そこにFA-MASを引っ提げ業界に殴り込みをかけてきたのは、当時B級玩具メーカーの東京マルイ
 当時FA-MASの謳い文句は、「ラジコンが得意の東京マルイがその技術をエアソフトガンに応用して業界に算入」というものだったが、当時、確かに東京マルイはラジコンも”おもちゃレベル”で作ってはいた。
 しかし当時、本格的ラジコンといえばタミヤ京商といったところが一流で、東京マルイはラジコンでもおもちゃレベルのモノしか出してなかった。

 当時のマルイを知るアラフォー、アラフィフ世代なら、マルイの黒歴史「モビルフォース ガンガルシリーズ」を知ってる人もいるだろう。
 当時ブロックバスター状態だったガンプラの便乗商法としてリリースされたもの(詳しくはググってちょんまげ←これも往年の死語…)。
 当時マルイと同類項にくくられていたアリイ(現:マイクロエース)の「太陽系戦隊ガルダン」「銀河伝説バイソン」などもいじましくて笑い涙を誘う…

 そのガンガル以降大したヒット作(ガンガルはヒットしたのか?)もないまま、突然の電動エアソフトガンFA-MASを引っ提げてのエアガン業界参入は、当時業界的には驚きというよりどちらかというと失笑に近かった。

 時代はプラトゥーンフルメタルジャケットなどのベトナム戦争映画が人気を博し、MGCがリキッドチャージ93Rを発売、JACがバトルマスターからM16のフルオートエアガンなどを出していて、世は第1次サバイバルゲームブームといっても良い時代だった。

 『そこにまたしてもパチモン得意のマルイさんがブームに便乗してナンカ変ナモンを出してきた』ぐらいの印象しか最初はなかったんよ。

 当時、ハンドガンはフロン12を使ったガスガン(固定スライド、リキッドチャージ)、長物はエアタンクやCO2ボンベを使った外部ソースが主流
 一部ボルトアクションのエアコッキングライフルもあったが、サバゲではほぼSS9000系(タカトク他)一択状態だった。

 そこにワケのわからん電動ガンを”(B級・パチモン)おもちゃメーカーのマルイ”がリリースしてきたてんだから、ギョーカイとしては「子供だましのオモチャ」扱いしたわけよ。

 ちなみにこんだけマルイをdisってるように思うかもしれんが、自分は当時のFA-MASを先行予約して購入している。
 なぜそうなったかはいずれ書こうと思う。

◆ 時代の追い風に乗ったマルイ
 当時、ちょうどガスガン用のフロン12がオゾン層を破壊するということで全廃の機運が出てた。
 さらに、外部ソース主流のフルオートガスガンはその構造上、いくらでもパワーアップができるので、あちこちで事故・摘発が続いてちょっとダークな空気が漂ってたんよ。

 その業界の閉塞感の中、東京マルイが電動ガンを出してきた。
 それまではモデルガン問屋ルートでしか扱ってなかったエアソフトガンがおもちゃや問屋のルートに乗ったため、販売店のカラーが一気に変わった。

 普通の玩具店や家電量販店でエアソフトガンが販売されるようになった。
 ここでかなり客層も入れ替わった気がする。

 その後の東京マルイの躍進は知っての通り。
 現在、国内では業界NO.1にのし上がってる。
 MGC、JAC、アサヒ、コクサイなどの当時業界の主流派は軒並み潰れ、非主流派ともいえる中堅だったマルシン、マルゼン辺りが今でも残ってるってのはバブル経済でブイブイいわせてた企業が没落して、堅実にやってきた企業が残った図式に似ている。
 時代もかぶるしね。

◆ やっぱりおもちゃ屋・東京マルイ
 でも、いくら良いモノを作っていても、一社が業界を寡占化するのはあまり良い結果にならない。
 30年前、MGC、コクサイは業界大手といっても、その他のメーカーを駆逐してまで業界を維持できるかというとそれほどの規模はなく、また、業界自体がマイノリティだったため、ある程度各メーカー同士が協調してモデルガン・エアガン業界自体を盛り上げていこうという暗黙の了解があった。

 しかし、全くの門外漢の東京マルイは違う。
 モデルガン業界が警察と折り合いをつけながら苦労してここまでたどり着いた歴史を知らない
 既存各メーカーの努力でそこそこ安定してきた業界に突如としてやってきて、一気に業界トップにのし上がってしまった。

 そういうメーカーが業界トップになると何をするか?
 シェアアップのため市場の寡占化を目論む。

 従来は各社で互換性を持たせたはずの規格をビミョーに変化させる。
 自社製品のみで統一構成しないと不具合が出るような仕様にして、事実上他社製品をパージする方向に持って行こうとする。

 するとどうなるか?
 それまでデフォだった実銃アタッチメントと不具合が出るようになる。

 すると他社はどうしないといけないか?
 マルイ製品と決別する(実銃アタッチメント優先)か、マルイ製品に合わせた製品企画をするかを選ばなければならない。

 今回、VSR-10Gスペックのレールにスコープが載らなかった原因もマルイのおもちゃメーカー体質にあると自分は見ている。

◆ おもちゃはオモチャ 
 自分のところの規格をデファクトスタンダードにしてしまおうとする、というのは確かにどこの業界でもやっている。
 ミリタリー業界でも実銃ではそういう動きはあるのは確かだ。Key-ModやM-Lokなど。
 しかし、ミリタリー玩具業界はちょっと違う

 実銃のアタッチメントが使える、という製品がミリヲタ心をくすぐるんだよ。
 最近でこそ、スコープやダットサイトなどは安いレプリカ品がたくさんでてるが、30年前はそんなのはほとんどなかった。
 本物か、完全なおもちゃか。
 その二択だった。

 で、実物スコープが使えるのが本格的モデルガン/エアガンであり、おもちゃのスコープしか使えないものは所詮子供だましのオモチャ、という住み分けだった。

◆ ビミョーに違うレールガイドの幅 
 今回アタマに来たのはGスぺの標準装備のレール
 こんなもん、見た目普通の20ミリレールみたいに見えるから、通常のスコープマウントが付くと思うやん!
 でもナンボやってもレールの上に載らない
 マウントの溝にマウント側のオスが噛みこまないんよ。
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 なので、情報を得ようとググってみるけど、どうもその手の情報がほとんどヒットしない。
 で、だいぶあちこち探って、「Gスぺのレールはマルイオリジナルで、マルイのマウントは問題なく付くが、社外品や実物準拠で寸法がシビアなものは付かないことがある」的な記述を見つけた。

 ああ、こんなところまでおもちゃ屋根性が…


【脱線話】ここからはエアガンの話でないので、興味がない人は読み飛ばしてね。
 これと似た話がエアガン業界だけでなく、鉄道模型業界にもある。

 実は自分はミリタリーだけでなく、模型全般が好きな自分は実は隠れ模型ヲタ。
 そして隠れ模型鉄、つまり鉄道模型ヲタでもある。

 日本で一番普及している鉄道模型がN、Nゲージと呼ばれる規格。
 9ミリ軌道間(9ミリゲージ)のレールを使った模型で、基本的にそのゲージを守ればどのメーカーの車輌でも混成で走らせられる、というのが基本形で、だからこそ海外、国内で繁栄したといえる。

 で、日本でNゲージのパイオニアといえば関水金属(現KATO).。
 それにしなのマイクロ、乗工社、グリーンマックス、珊瑚模型などの模型屋さんに毛の生えた程度のメーカーがニッチを支えていた。
 そこに海外メーカーバックマンから輸入した車両と自社開発車両を引っ提げて業界に殴り込みをかけてきたのが現在のビッグツーの片翼を担うTOMIXだ。
 ここもマルイと同じく玩具メーカー。

 鉄道模型もおもちゃといえばおもちゃだが、そこはキング・オブ・ホビーと呼ばれるだけあって大人の趣味として成立していた。
 そこにディテールを落としてパッケージを低価格にした350円貨車シリーズを投入して低年齢層を取り込もうとしたのがTOMIX。

 この戦法は功を奏し、その後、学研、永大産業など他業者も新規参入し、業界は一気に活況を呈した。

 しかし、急激に膨らんだ業界は市場を荒らし、それと呼応するかのようにファミコンがリリースされ、せっかく広げようとした低年齢層を任天堂に食われてしまった。
 かくして後発の学研は早々に撤退、永大産業は会社を潰してしまった。
 そして、細々ながらしっかりと業界を支えてた弱小メーカーもそのあおりを受け、乗工社は廃業(モデルスイモンが一部を承継)、しなのマイクロも破産しNゲージ部門を有井製作所(現マイクロエース)に事業譲渡など、業界は混乱し、第一次Nゲージブームは収束してしまった。

 ちなみに当時、線路はKATOのユニトラックは未発売で、道床付き線路といえばTOMIXかエンドウぐらいしかなかった(KATOは道床別体のレールと枕木だけのものだった)
 エンドウは本来HO(16番)がメインでNゲージはあまり得意でない。
 車体材質に金属を使っていたのでNゲージのような細かい造作は得意じゃなかった。
 しかも道床を金属製にしたため価格が高く、プラスティック道床のTOMIXとは価格競争力がなかった。
 ということで、固定レイアウトを作らないお座敷レイアウト中心の低年齢層は事実上プラ道床一体型レールをリリースしているTOMIX一択状態。この辺りはプラレールの経験が生きているといえる。

 この辺りが東京マルイと似ている。
 今まで車両の造形のリアルさで勝負をかけていた各鉄道模型メーカーに対して、道床付きレールというインフラで勝負をかけてきたTOMIX。
 エアガンもモデルガンの延長的な製品作りが主流だったところに、電動メカボックスというパワーソース(=インフラ)勝負をかけてきた東京マルイ。

 話を鉄道模型に戻すと、小さくなったパイの取り分をレールというインフラを武器に自社に取り込もうとしたTOMIXはNゲージ標準だった連結器、アーノルドカプラーを独自のリングカプラー(プラレールのようなカプラー)、自連型、密連型などを展開して、他社との互換性を排除してきた。
 さらには常時点灯室内灯、トランジスタ式コントローラなどインフラ部分でも自社製品で統一しないと十分機能しないような製品展開を敢行。

 それに対抗する形でKATOも道床付きレールUNI-TRACKをリリース。
 デジタル制御のDCC制御やそれに対応する車両設計を行ってきた。
 かくして、本来各社互換で遊べてた鉄道模型も各メーカーの専用機能を100%堪能しようと思うと同一メーカーで統一しないとダメになってしまった。

 ちなみにマルイは鉄道模型にも参入しようとしてZゲージ(軌間6mm)を採用したProZをリリース。
 完成済みシーナリィレイアウトを引っ提げてきたが、独特過ぎるインフラにユーザーが付いて来れず、商売を軌道に乗せることに失敗。
 現在は放置プレイ中である。


◆ インフラ型開発の落とし穴 
 鉄道模型業界はまだKATO、TOMIXの2強体制で落ち着いたため、微妙なパワーバランスの上に業界のバランスが成り立っている(第3勢力のマイクロエース(=旧アリイ)はレールなどのインフラから撤退し、現在は車両リリースのみ)が、エアガン業界の場合は東京マルイ台頭の後、それまで業界トップだったMGCが倒産、コクサイも事実上解散、アサヒファイヤーアームズも潰れてしまったため、マルイ一強となってしまった。

 こうなるとマルイのやりたい放題になりそうなものなのだが、M1911、AR15などがパテント切れと同時にクローン、コピー品がジャカスカ出てきたように、マルイの電動ユニットのパテントが切れた途端、台湾、中国を筆頭にマルイクローンともいえる電動ガン(丸パク?)がジャンジャン出てきた。

 これらの後発メーカーは完全にマルイに乗っかる形で製品を企画しているので、バッテリーやBB弾など周辺機器は開発しない。
 そういったモノはユーザーが適当に合うものを探して使ってね♡って感じで次から次へと新製品をリリース。

 その新製品ラッシュにマルイはちゃんと対応できてるとは言い難い新製品リリースの遅さ。
 これは一度インフラ商売の美味しいところを知ってしまうと、それらのラインナップの生産スケジュールや在庫管理などにリソースを割かれ、開発スピードも生産ラインの規模に合わせたものにならざるを得ない。
 マルイがどこまで自社生産比率を維持しているのかは不明だが、比較的外注に出すことをいとわない海外メーカーより社内比率が高いのは容易に想像が付く。
 特にパテントが利いてた時期は社内機密の関係もあり、内部処理体質が色濃く残っているのかもしれない。

◆ NOVEL ARMS製レール導入 
 前置きがすごく長くなってしまったが、つまるところGスぺ純正レールを取っ払い、NOVEL ARMS製のレールに交換することにした。

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 上の写真はすでに交換が終わったもの。
 銃に乗っているのがNA製レールで、手に持っているのがGスぺ・オリジナルだ。

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 比べてみるとたしかにレール溝の幅が違う
 NA製のレールはCNC加工した精度の高いもののように見えるし、マルイ製レールは亜鉛ダイキャストの型抜きっぱのようで、切削加工をしていないように見える。
 実際仕上げも圧倒的にNAの方が良く、精度も高そうだ。
 ガイドピッチも細かいのでマウントポジションの自由度も高い。

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 レールを交換するとマウントリングはキレイに装着できた。
 ネジを締めなくても前後のガタつきはほとんどない。

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 レールの色も銃により合ったマットブラックになったので全体的に引き締まり、精悍になったともう。

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 レティクルはピンボケしてしまってるが、明るくて良い。

 本来スナイパーライフルはある程度重量があった方が安定するので良い。
 VSRはスナイパーライフルとしては軽量なのでスコープに重量が合っても重量自体は問題ないが、トップヘビーになるとどうしても安定が悪くなる。
 しかも現在のエアガンはホップアップが基本。
 ホップアップで飛距離を稼いでるということは銃が傾いていると弾道が左右にそれてしまうということになる。

◆ ライフルを鉛直に構えることが重要 

 ライフルを鉛直に構える。
 これはエアガンの場合実銃以上に重要で、いくら正確にゼロインしても銃を鉛直に構えられなければ意味がない。
 上が重いとどうしてもそのバランスが取りづらいと思う。逆にいえば上が重ければ傾いていることに気づきやすいともいえるが、その辺は好みかな?

 で、銃へのセットアップの目処が立ったので次にすることは…
 銃の鉛直方向とスコープ・レティクルの垂直ラインを合わせる、という作業だ。

 銃がしっかり鉛直に立ってなければエアガンのホップアップの効いた弾はまっすぐに飛ばない。
 で、レティクルが傾いていると銃も傾いてしまいやすい。
 これはゼロインよりも先にすべきだ。

 次回はそのスコープのセットアップについて書こうと思う。

 でゎでゎ


最後まで読んでくれてありがとう!

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