ヤフオクで落札した中華ガンのBOLT MP5J
 銃の素質としてはなかなかポテンシャルが高そうなんだが、そこはやはり中華クォリティ
 製品ごとのバラつきも大きいやろうし、何よりアッセンブルがかなり怪しいとの話も聞く。
 前のユーザーの使い方も確認する意味でも一度バラシて組み直してから本格運用に入ることにしようと思う。

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◆ 設計と製品の食い違い  
 ここ十数年、日本製品は様々な分野で中国製品に駆逐されている。
 PCハードに関しては日本製品が競争力を持っているのはNAND型フラッシュメモリぐらいだったが、その分野で強かった東芝が勝手にずっこけてそれすら今は昔だ。
 ロードバイク(自転車)もハイエンドモデル以外は台湾か中国生産なのは当たり前。
 エアガンの世界も中国製品が席巻しつつある。
 でも中華といっても3パターンある。
  • 台湾:BOLT、VFC、G&G、LCT、ICS
  • 香港:ARES、KING ARMS、G&P
  • 中国本国:A&K、CYMA
 自分は現在、BOLT(この記事のMP5J)とVFC(MP7A1)を持っているわけだが、どちらも台湾製。
 で、マルイの長物はCQBRのみだ…(89式とGスペは借り物)

 で、巷の中華ガンの評価は安いのはありがたいが、製品の歩留まりの悪さとアフターパーツのサプライが不安というものだと思う。
 特に新品時からの歩留まりの悪さが問題で、多分中華ガンの検品レベルをマルイ並に引き上げたら歩留まり率3割とか5割とか逝ってしまうんではないか?

 カタログデータは優秀だが、現実はそんなに良くない、ってのはかつてのイタ車によくありがちな話。(ランボルギーニ・カウンタックが300㎞/hを発表した後、フェラーリ512BBが302㎞/h出ると発表したが、どちらも実際には260㎞/h前後しか出なかった)
 中華ガンもたぶんCADデータまでは良いものができてくるんだろうけど、それを実体化するとヘッポコが出てくるって感じか?

 まあ、暗黒サバゲー世代にとってはJACやMGC、アサヒなんかそんな感じだったのであまり気にならん。
 逆に言えばマルイが子供用玩具のクオリティをエアガンに持ち込んでから業界の常識が変わったんだと思う(フロンティアの山中社長がMACさんの動画「忘れてしまいたいエアガン」の会で言ってた某メーカー社長の「それ(メーカーの不具合)を直して売るのが販売店の仕事だろ」というセリフは当時を知る人間としては全くその通りで笑えない(笑))

 そういう“素材レベル”の話で行けばBOLT MP5Jは極めて優秀
 というか、とりあえずの箱出しレベルとしては一見問題がないように見える。

 でも、中を開けてみると色々馬脚が出てくる。

◆ 脆弱すぎる配線・電気系統  
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 開けてみてまずゲンナリするのが配線(~_~)。
 リポバッテリーのような瞬間的に大電流を流すには脆弱すぎる。
 AWGでいえば20か22ぐらいではないかな?
 ただこの銃の内部構造を見ると配線ラインがかなりタイトで、あまり太いコードは使いにくいという事情があるようだ。
 そしてヒューズらしきものも見当たらない
 ヒューズ自体の抵抗を嫌ってヒューズレスカスタム、なんていってる人もいるけど、ちょっとどうかなと思う。
 自分は怖くでできない。

 なのでまずは配線の引き直しとヒューズの増設、SDB設置をしていこうと思う。

◆ ちょっと面倒な分解
1.バッテリー、マガジンを抜く。
2.グリップのモーター、固定ネジの取り外し
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 まずはグリップしたのフタを開け、モーターの配線を外す。
 フタを開けた時、モーター位置調整ボルトの受け板(直径5〜6㎜)を無くさないように気をつけて。
 
 分解の際はこういう写真を撮っておくとあとあと助かる

 ここでモーターを引き抜くのだが、ピニオンギアが通る穴がギリギリすぎてなかなか抜けない
 しかし、焦らず抜けるポジションを手探りで見つけよう。

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 抜けたらモーター横のビスが2こあるのでこれを外す。

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 モーターはかなり磁力が強く、何かと作業の邪魔になるのでちょっと離れたところに置いておこう。

3.レシーバ後部の取り外し
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 分解はまずレシーバ後部を外す。
 ストックを延ばして矢印のネジを外すとストックごとごそっと外れる。

4.前方ピンの取り外し
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 次にマガジンキャッチレバーの根元のピンを抜く。
 左側からピンポンチなどで叩いてゆくと…

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 右側に抜ける。

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 このピンはマガジンキャッチレバーの始点なのでピンを抜くとレバーも外れる。

5.セレクターの取り外し
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 この銃最大のウィークポイントともいえるセレクターを分解する。
 まずはこのネジを抜く。
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 下からセレクタのクリックを出すための凹みがあるが、まず各ポジションの節度が感じられないのはこの穴とセレクタ・プレート裏の金属ボールが上手くかみ合っていなためだが、この穴をうかつに広げると今度はボールがハマり過ぎて動きが悪くなる、といったちょとやっかいなシロモノ。

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 で、この部分をよく見てみると軸自体は中心に来ていない。
 若干偏心しているのだが、これがまたタッチを不自然なものにする現況のような気がする。

【セレクターの対処】
 このレシーバ側を加工して失敗すると後戻りできないので、穴の方は全体的に研磨して凹凸をさらう程度にとどめた。そのあと洗浄・グリスアップするとかなり動きが良くなった。
 ただ、セーフティポジションを通過してトリガーハッピー状態になる症状は改善せず、だが、クリック感がかなり出てきたので慣れればセーフティーでちゃんと止めることも問題なくなった。

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 左のセレクタ・プレートを外せばあとは軸ごと右から抜ける。
 こちらは穴の中心に軸があるという不思議ちゃん仕様…ナゾダ…(~_~)

6.上下レシーバの取り外し
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 ここまで分解すると上下レシーバが外れる。

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 コードが針金みたいに硬いのと、コネクタが通ってる穴が小さくコネクタを引っ掛けやすいので断線に注意

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 また、モータ部分はコネクタの金属部分を強引に折り曲げて接続スペースを稼いでるので、何度か曲げ伸ばしをすると金属疲労で折れてしまう。
 しかも曲がったままだとなおさら穴から出にくく引っ掛けるという極悪な仕様っぷり。
 この辺り、のちのちのメンテのことをあんまり考えてないんやろうね…

 自分のようにコードを引き直すのであれば気にせんで良いけどね。

6.バレル回りのコード結束カット
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 バッテリー接続用のコードがバレル回りに結束バンドで括られてるが、作業がしにくいのでこれをカット。
 で、矢印部分のコネクタを抜く。
 これはアッパーレシーバからの配線を通す穴が小さいため、ミニコネクタが通らないための措置。
 これを外せばメカボックスがアッパーレシーバから外れる。
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 シルバーのメカボックスの上にある黒いものがリコイルユニット

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 このリコイルユニットは後端のこのネジ一本で止まってます。
 リコイルをマトモの受けるための対策なのか、けっこうキツくしまってます。

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 こういった高トルクのヘキサゴンボルトを緩める場合、上の写真右にあるようなちょっと大型の精度のあるアーレンキーを使いましょう。
 力の入り方がまるで違いますし、精度が悪いアーレンキーを使うと舐める危険性も高いです。
 ボールヘッド式のものはちょっと緩いので通常のストレートのものの方が安心です。
 特に中華製品はネジのクォリティが悪いことが多いのでここを舐めてかかると痛い目に遭います(舐めてかかるとネジ舐める…(;^ω^)ボソッ)。

 とりあえず、メカボックスまでの分解でかなり長くなったので、メカボックスの分解、シム調整は次回にします。

 でゎでゎ

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